この日は夕方に散歩がてら新山下町のOKストアーへ買い物に行ったので、その途中で、「まだ開いてるかな？」と、オートウーへ寄ってみました。
いつもは午前中か、遅くても12時過ぎぐらいに行くので
「こんにちは」
と挨拶すると
「珍しいですね」
と、ちょっと驚いた様子でした。
ほかにお客さんがいなかったので、いろいろとお話をしました。
最近、ちょっと気になっていたのですが、ショクパンの味が少し変わったような気がしていたので聞いてみたところ
「バレましたか」
とのこと。
オートウーの食パンは、その食感がとても特徴的で、一言で言ってしまうとモチモチとしているのですが、ほかのパン屋さんでは味わったことがない唯一無二の食パンだと思っています。やはり作り方も特徴的だそうで、普通のパンの作り方とは異なり、複雑なのだそうです。小麦にもこだわっていて、国産のある品種を使っているそうですが、その品質が安定していないため（水の吸収のしかたなどが違うそうです）、毎回同じ作り方をしていても、同じ出来上がりにならず、試行錯誤しながら作っているのだそうです。
「別に美味しくないというわけではないのですが。いつも食べているので、ちょっとした違いに気が付いただけです。こちらの食パンが一番好きだというのは変わりませんので」
と言ったのですが、それはリップサービスではなく本心です。
「いろんなパン屋さんに行かれているようですね」
「そうなんですよ。コロナ禍はさすがにおとなしくしていましたが、そろそろ、東京のほうにも行ってみようかなぁと思っています」
「私も、東京で気になっているパン屋さんがあるんですけど、こういう状況だから行けなくて」
という話から、NHKのパン旅の話になり、その途中で、他のお客さんが来たので
「ではでは」
「ありがとうございました」
そして、その一週間後、その日は朝に雨が降ったため、夕方からジョギングをしたのですが、その途中でお店に寄ってみました。
「・・・」
「・・・」
つけていたマスクが薄いものだったのでしゃべらないほうがいいかなぁと思って、こちらが無言でいると、ご主人もニコニコしながらも無言というのが、なんかいいなぁと。
この日は、その後、10km近く走るつもりだったので、形が崩れないパンを選びました。買ったのは、オリーブ×オリーブ（200円）、山椒パン（200円）、紅茶香るりんごとマカダミアンナッツ（260円）、いちじくとマロン（250円）です。
山椒パンはたまに買いますが、口の中がピリピリとする刺激がクセになります（笑）
横浜市中区元町1-54 リブレ元町 2F
